2017年3月24日金曜日

送別会で

 きょうは、あと1週間でアンテオケ事務局を去ることになった小生の送別会ということで、浦和にあるホテルの19階のレストランで事務局主事の方々とフレンチのランチをともにさせていただいた。特別に前総主事の安海靖郎先生も同席され、久しぶりにいろいろな話に花が咲いた。
 安海先生は今も毎年数度インドネシアに行って、特にインドネシアの諸教会が世界宣教の働きに力を入れるように励まし続けておられる。5年前に「ワールドバートナーズ」という世界宣教団体がアンテオケ宣教会をモデルにして立ち上げることを助けられ、今、この団体は世界宣教の啓発、ネットワーキング、訓練、派遣の働きに大いに用いられている様子をきょうもうかがうことができた。すでにインド、フィリピン、ミャンマー、トルコ、アフリカ、パキスタン、タイ、ブータン、バングラデシュに9組の宣教師を派遣しており、さらに今年も新たに4人の宣教師を派遣することになっているとのこと。
 安海先生の話で印象的だったのは、その「ワールドパートナーズ」などにより、インドネシア各地の教会で世界宣教の重要性についての学びが盛んにおこなわれていることだった。その学びのために用いられているのは、「カイロス」と呼ばれる聖書に基づく世界宣教についてのコースである。これを学んだクリスチャンの多くは、世界宣教への動機づけが明確になり、様々な形で世界宣教に関わるようになっている。
 日本でも小さな規模でそのコースの学びがなされているが、種々の制限があって広がるに至っていない。何とか、このカイロス・コースが多くの方々が参加できるものになるように祈らされている。(gaki)

2017年3月6日月曜日

ローマ法王

 イタリアに卒業旅行へ出かけていた娘から、旅の心配をする親に数日おきに観光地で撮った写真が送られてきた。中でも驚いたのは、「ローマ法王に会っちゃいました」となんだか呑気な表題つきでのラインの動画だった。
 4人の女子大学生の旅は、クライマックスにバチカン市国へ出かけたようだが、彼らは入場規制がされる中、しかも入口で整理券が配られていた気配もするりと抜けて中に入り大勢の様々な言語が飛び交う人波をかき分け空いている椅子に座った。4人で渡れば怖くない?この図々しさに驚くけれど、彼らは「いったいこの広場にこんなに沢山の人たちが集まって何が始まるのだろうか?」と思っていたようだ。しばらくすると、ローマ法王が小さな一人乗りの電気自動車のような車に立ち乗り、歓喜の花道をやってきた。
娘が送ってきたその動画をカトリックの信者の友人にラインで転送すると、この出来事に説明をしてくださった。周りにいる方々は世界中から法王に会うために、それぞれの国から申し込みをし当選したほんの一握りの方々で、目の前を通られる1分ぐらいの為にいろいろな準備をして祈ってやってきているのだそうだ。
4人の日本の娘たちは、申し込みもせず整理券も取らず、どこかの国のどなたかの予約席に何も知らずに座り旅の疲れを癒していたら、なんと周りのご婦人や紳士たちが喚起する中、気が付いたら「法王に出会えた」というわけだ。なんてことでしょう!!
まして、うちの娘ときたら座っていた椅子の隣に立っておられた優しそうな老婦人に、「あなたは、背が小さいのだからその椅子に乗ってビデオは撮ったらいいのよ!」と言われ、彼女はとっさに椅子の上に立って動画撮影に臨んだ。お恥ずかしいことです。。。
帰国後、一部始終を聞きあきれる母の「その婦人は、一体どこの国の方で、何語だったの?」の質問に「わからない(笑)ジェスチャー付きだったから、きっとそう言われているのだろうと思って」=旅の恥はかき捨て= 優しいカトリックの方々でよかったね。
憐れみ深い主よ、旅の思い出をありがとうございました。(N)